悪貨は良貨を駆逐する
あっかはりょうかをくちくする

意味

2024/10/5(土)

質のよい貨幣と悪い貨幣がともに流通している場合、質のよい貨幣は貯蔵・鋳つぶしなどで市場から姿を消し、悪貨のみが流通するようになるという「グレシャムの法則」のこと。

あらすじ

不思議な町の通貨

昔々、ある小さな町に、「良貨」と「悪貨」と呼ばれる二つの通貨が流通していました。良貨は金色で輝き、町の人々が大切に使っていました。一方、悪貨はくすんだ黒色をしており、誰もが嫌がるものでした。しかし、悪貨はバラまくとすぐに手に入ったため、少しずつ町の人々は悪貨を使うようになってしまいました。

町の広場では、町の賢者が人々に良貨の大切さを説いていました。「悪貨は良貨を駆逐するのだ。良いものを守らねば、いつの日か良いものが消えてしまう」と。しかし、多くの人々は「すぐに手に入る悪貨」の便利さに惹かれ、次第に良貨を使うことは少なくなっていきました。

ある日、良貨が町から姿を消し始め、悪貨が幅を利かせるようになりました。その結果、物価は上がり、お店の主人たちは悪貨に対して文句を言い出しました。「これでは商売にならん!」と、彼らは良貨を手に入れようと必死に努力しました。しかし、良貨を持っている人々は、ますますその価値を高めるために、大切に貯め込むばかりでした。

そこで、町の賢者は最後の手を打つことにしました。「町の利害を超え、人々が共に良貨を使う仕組みを作ろう!」と宣言しました。賢者は、町の住民に良貨を見せびらかし、良貨を使った取引には素晴らしい特典を用意したのです。少しずつ人々の考え方が変わり、ついには町に再び良貨の輝きが戻り、悪貨はその影に隠れていきました。こうして町は、悪貨に駆逐されることなく、良貨と共に再生を遂げたのでした。


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