夏炉冬扇
かろとうせん

意味

2024/10/5(土)

時期はずれで役に立たないこと。

あらすじ

夏炉冬扇の不思議な村

昔々、ある小さな村に、季節の変わり目にも変わらず、いつも火を焚いている「夏炉」と、冬でも必ず扇子を持ち歩く「冬扇」という二人の男がいました。村の人々は彼らを不思議に思い、時には笑い者にしていました。彼らの習慣は、どちらも時期外れで役に立たないことこの上なかったからです。

「夏炉」は、太陽が照りつける真夏の最中にもかかわらず、いつも焚き火をしていました。彼の口癖は、「暖かさこそが幸せだ!」というもので、村人たちは冷たい飲み物を楽しむ中、彼だけは熱いスープをすすりながら、いつも汗を流していました。村人たちは、彼の行動を不思議に思いながらも、彼の無邪気さに微笑んでいました。

一方、「冬扇」は、寒い冬の日でも扇子を手放さず、寒さを凌ぐどころか、周囲の人々に「風が気持ちいい!」と語りかけていました。村人たちは、彼が風を送るのを見ては、何度もぶるぶると震えながらも、その姿に感心していました。「冬扇」は、自分の行動が非現実的であることにまったく気がついていないようでした。

しかし、ある日、災難が村を襲いました。大雨が降りしきる中、津波が近づいてきたのです。村人たちは必死に避難しましたが、「夏炉」と「冬扇」はいつものように夏と冬の装備でおおいに困惑しました。村人たちは大雨の中で彼らを助け、ことわざ「夏炉冬扇」を思い出しながら、お互いの非現実的な行動に笑い合いました。その日以来、彼らは村の教訓として、時と場合に応じた行動の大切さを学び、少しずつ変わっていくことになりました。


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