あらすじ
ある日の夕暮れ、海の荒くれ者たちが集まる酒場で、海賊のキャプテン・ブラックビーとその仲間たちが盛り上がっていた。彼らは最近、さまざまな船を襲い、金銀財宝を奪ってきたことを自慢していたが、そこに山賊の頭目・ハンターが現れた。ハンターは山奥から降りてきて、海賊たちの自慢話を聞きつけ、何か言いたいことがある様子だ。
「おい、ブラックビー」とハンターは挑戦的に言った。「お前たちが人を襲って奪った金は、実際には泥棒のようなもんだろ? 俺たち山賊だって、正義の味方さ。まあ、俺たちは人の命を取らないけどな」と、しれっと語りかけてきた。海賊たちは、その言葉に一瞬黙り込み、目が輝く。山賊の非行を指摘することで、海賊としての自分たちの正当性をアピールするチャンスだと感じたのだ。
しかし、ブラックビーはにっこり笑って答えた。「ハハッ、確かにお前の言ってることは一理ある。だが、お前が盗むのは山の食料や旅人の小銭。俺らは海を航海する者たちから、貴族の金を奪ってるんだぜ。高貴な盗賊ってわけさ!」その言葉を聞いた仲間たちは爆笑し、酒を酌み交わした。この瞬間、海賊たちは自分たちが山賊よりもずっと高尚だと思い込むのだった。
その晩、酒場では海賊と山賊の延長戦が繰り広げられ、互いの非を指摘し合う空気が満ちていた。泥棒同士が集まり、自らを正義の使者と称える姿は滑稽で、まさにブラックユーモアの極みだった。結局、二つの道を行き来しながら、彼らは共に笑い合い、海賊と山賊の違いをまったく理解していないことに何の疑問も抱くことはなかった。海の厄介者と山の悪党、それぞれの憎しみ合いの中で、共通の道を歩んでいるのだから。












