櫂は三年櫓は三月
かいはさんねんろはみつき

意味

2024/10/5(土)

舟をあやつる場合、櫂を使いこなせるようになるには三年もかかるし、それより易しい櫓のこぎ方を覚えるにも三か月かかる。何事も一人前になるには練習が必要だというたとえ。

あらすじ

櫂と櫓の村

昔々、静かな湖のほとりに「櫂と櫓の村」という小さな村がありました。この村には二人の若者、翔太と海斗が住んでいました。翔太は、夢見る冒険家で、海を渡って新しい世界を探すことに憧れていました。一方、海斗は地に足をつけた実直な性格で、村のために役立つ技術を学びたいと思っていました。

ある日、翔太は村の広場で、大きな櫂を振り回しながら言いました。「大海に出るには、櫂が必要だ!三年も練習すれば、きっと勇者になれる!」それを聞いた海斗は、ニヤリと笑い、「では、まずは櫓を使って舟をこいでみなよ。三か月で基本をマスターできるから」と返しました。

翔太は挑戦に燃え、毎日湖で櫂の練習を始めました。厳しい練習の日々を過ごし、次第に腕力がついていくものの、その扱いはなかなか難しいものでした。時には舟がひっくり返り、自分自身も湖に落ちることもしばしばでした。一方の海斗は、海の近くで櫓をこぎ、小舟でスイスイと湖を渡る技術を磨きました。

数か月後、二人はついにその日を迎えました。翔太は櫂を使って大急ぎで沖へ漕ぎ出しましたが、その練習の成果をなかなか発揮できず、何度も停止してしまいました。対照的に、海斗は櫓を使い、軽やかに湖を行き来し、素晴らしい景色を楽しんでいました。二人はその経験から、何事も努力と時間をかけなければならないことを学び、ようやく互いに認め合う友情を深めたのでした。次第に、村の仲間たちも二人の成長を見守り、共に助け合いながら新しい冒険を楽しむようになりました。


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