金請けするとも人請けするな
かねうけするともひとうけするな

意味

2024/10/5(土)

惜金の保証人ならまだいいとしても、身元保証人にだけは絶対になるものではないということ。身元保証人になると、それだけ厄介なことが生じやすいという意味。

あらすじ

不幸の保証人

ある町に、金銭に精通した商人の大五郎がいました。彼は自分の商売を大いに繁盛させ、その名声を得ていました。しかし、大五郎には一つの欠点がありました。それは、友人や知人の保証人になりたがる性格でした。彼は「金は取り返せるが、人の信用は取り返しがつかない」とは考えもしなかったのです。

ある日、親友の太郎が新しい商売を始めたいと相談に来ました。「大五郎、私の身元保証人になってくれないか?」と太郎がお願いすると、大五郎は「それくらい、やってやるさ!」と軽々しく承諾しました。しかし、その後すぐに、太郎の商売は失敗し、借金が山のように残ってしまいました。大五郎は、太郎の代わりにその借金を背負う羽目になったのです。

借金の保証人となった大五郎は、町中から冷ややかな視線を浴びることになりました。親しい友人が一人また一人と離れ、かつての栄光が自らの手で崩れ落ちていくのを見て、彼の心に恐れが広がっていきました。「このままでは、私自身が不幸になってしまう…」と。やがて彼は、保証人としての甘さがどれほどの代償をもたらすかを痛感しました。

結局、大五郎は自らの信念を改め、「金請けするとも人請けするな」の教訓を胸に刻むことになりました。そしてそれからは、もし誰かが保証人を求めてきても、丁寧に断るように心がけるのでした。不幸の保証人ではなく、幸せの商人として再起を誓い、彼は新しい道を歩み始めたのでした。


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