あらすじ
霞に千鳥の物語
むかしむかし、ある小さな村に「千鳥」と呼ばれるお調子者の鳥が住んでいました。千鳥はいつも元気で、村の人々を笑わせる特技を持っていました。しかし、彼にはひとつの悩みがありました。それは、空を飛ぶことはできないのに、空を飛ぶ夢を抱いていたことでした。
ある日、千鳥は友達のウサギのペペと一緒に散歩をしていると、霞がかかる美しい山を見つけました。千鳥は「どうしてもあの山の頂上にたどり着いて、空を飛ぶんだ!」と決意しました。ウサギのペペは驚き、「千鳥、君は飛べないのにどうやって山に登るの?」と尋ねましたが、千鳥は「大丈夫!きっと道はあるさ!」と自信満々に答えました。
次の日、千鳥とペペは山の麓に向かいました。千鳥は村の人々に「今日は霞の上を飛んできたよ!」と大ウソをつきながら、山を登り始めました。けれども、山はとても急で、登るにつれて千鳥は「本当に飛べるのなら、ここからふわっと上がるのに!」と心の中で思いました。結局、彼は途中で疲れて動けなくなってしまいました。
その時、ペペが「もう一度挑戦しよう!」と励ますと、千鳥は「お前がいるなら、できるかもしれない!」と少し元気を取り戻しました。そこで、ペペが千鳥を背中に乗せ、一生懸命に山を登り続けました。そしてついに山の頂上に到達し、ふたりは霞の中から美しい景色を楽しむことができたのです。千鳥は心の中で「これは夢じゃない!お友達と一緒だと、どんなこともできるんだ!」と感じました。その瞬間、千鳥は空を飛ぶことよりも、大切な友情の方がずっと素晴らしいと気づいたのでした。












