あらすじ
惚れた欲目とオリーブの木
むかしむかし、小さな村にリリィという少女が住んでいました。リリィは村一番の美人で、誰からも愛されていました。しかし、彼女の心を奪ったのは、隣村に住む勇敢な青年、レオンでした。リリィは彼の大きな声や、男らしい姿に惚れ込んでしまったのです。
それからというもの、リリィはレオンのことが気になって夜も眠れない日々を送りました。しかし、彼の友人たちから聞いたウワサによると、レオンにはどうしようもない欠点があったのです。それは、彼が料理下手だということ。リリィは「私が彼を変えてみせる!」と決心しました。
ある日、リリィは自分の家でレオンを招待し、料理の腕前を見せつけようとしました。ところが、レオンがキッチンに入ると、まるでオリーブの木のように無駄にふらふらと動き回り、材料をこぼしたり、焦がしたりしました。リリィは心の中で「ああ、こんなに下手な人なんて!」と思いながらも、彼の笑顔に惚れ直してしまいました。
その晩、結局リリィが料理を作ることになりました。彼はその美味しさに驚き、リリィを褒め称えます。彼女も、彼の笑顔があまりにも素敵だったので、自分の心の中の欠点に目をつぶってしまいました。後に二人は幸せなカップルとなり、リリィは「惚れた欲目」こそが愛の醜さを受け入れる秘訣だと気づいたのでした。


