蛙の願立て
かえるのがんたて

意味

2024/10/5(土)

前のほうばかり見て後ろを顧みない者や、いいかげんな考えで失敗してしまうことのたとえ。蛙が人間のように立って歩けるように願を立て、願いがかなったが、目は元通り後ろにあるため、歩けずに死んでしまったという話しから。

あらすじ

蛙の願立て

ある静かな池のほとりに、夢見がちな蛙のカエル君が住んでいました。カエル君はいつも「人間のように立って歩けたら、素晴らしい世界が見えるのに」と考えていました。しかし、そんなことはできるはずがないと周りの仲間たちから笑われる日々。彼はある日、ついに決意しました。「願いをかなえてもらおう!」と。

カエル君は森の賢者にお願いすることにしました。賢者は少しだけ考え、「お前の願いをかなえてやろう。しかし、気をつけるがよい。お前の目は後ろを向いている」と言いました。カエル君は嬉しさでいっぱいになり、「立って歩くことができれば、すべてが変わるに違いない!」と強気で答えました。こうして、願いがかなったカエル君は人間のように立つことができるようになりました。

しかし、立ち上がった彼はすぐに気づきました。自分の目は目の後ろにあるため、前方は全く見えません。彼は不安に駆られつつも、池の外へと一歩を踏み出しました。「さあ、新しい世界が待っている!」と叫びながら。ところが、足元も見えないため、次の瞬間、彼は転んでしまい、見えない場所に足を取られて池に落ちてしまいました。

彼の仲間たちは、岸からその様子を見守っていました。「立ちたい願いを持っていたのかもしれないが、目の前にあるものを見ないといけなかったね」と一人のカエルが呟きました。結局、カエル君は願いがかなったものの、目の前の危険すら見えなかったために、あえなく力尽きてしまったのです。彼の教訓は、風刺的に示され、世の中には前だけを見て走る者が多くいることを物語っています。


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