可愛さ余って憎さが百倍
かわいさあまってにくさがひゃくばい

意味

2024/10/5(土)

可愛いと思う気持ちが強いほど、何かのきっかけで憎いと思うようになると、その憎しみは特別に激しいものになるということ。

あらすじ

可愛い子猫と闇の囁き

小さな町に住むアヤは、道端で見つけた真っ白な子猫を拾い、とても可愛がっていた。その子猫は丸い目を輝かせ、アヤの心を一瞬で奪った。毎日、手作りのご飯を用意し、柔らかい毛を撫でながら「世界一可愛い」と呟いていた。しかし、次第にその愛情は過剰になり、アヤは次第に子猫のことが心配でたまらなくなった。

ある晩、アヤは悪夢にうなされる。子猫が家出をしてしまい、暗い路地で寂しそうに鳴いている姿が頭から離れない。彼女の心に不安が募り、可愛い子猫のために何でもしてやりたいと強く思うようになった。しかし、それと同時に、もしこの子猫が自分を裏切ったらどうしようという恐ろしい考えが芽生えていく。

日々子猫にのめり込むうちに、アヤの性格は徐々に変わっていった。子猫が自分の言うことを無視して遊び回る様子を見るたびに、心の中に芽生えた小さな憎しみが膨れ上がっていく。彼女は「私がこんなに愛しているのに、どうして貴方は私の気持ちを理解してくれないの!」と叫びたくなる。しかし、可愛い子猫の姿を前にして、そんなことは言えなかった。

ある晩、アヤは決定的な瞬間を迎えた。子猫が冷静にカーテンを引っ張って遊び、その結果、彼女が大切にしていた古い写真立てが壊れてしまったのだ。心の中でこっそり鍛えられた憎しみが一気に爆発。アヤは「可愛さ余って憎さが百倍」と呟きながら、心の奥底で開放された感情を抑えられずに、子猫を追いかけた。果たして、可愛さに溢れていたはずの日常が、闇の中へと落ちるのだった。


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