あらすじ
腐れ縁のカタストロフィ
ある小さな町に、古びたバーがあった。そこで働くバーテンダーの山田は、どんな客にも笑顔を絶やさないが、実は心の底に「腐れ縁」を抱えていた。それは彼の幼馴染である鈴木との関係だ。鈴木はいつも山田の人生に負担をかけ、借金をこしらえては何度も山田に助けを求めてくるのだった。
ある夜、いつものように鈴木がやってきて、またもや金を恵んでくれと懇願する。山田は耐えかね、「お前との友情はまるで腐った魚のようだ。早く離れた方がいい!」と返した。しかし、鈴木は「魚は腐るが、友情は腐らない!」と叫び、両者は笑い合った。その瞬間、酒の瓶が一つ、棚から落ちて割れた。バーカウンターにはいつも通りの鈴木の顔が浮かんだ。
数日後、バーは鈴木の貸し金で経営が立ち行かなくなり、閉店を余儀なくされる。山田は行き場を失い、街を彷徨っていた。そんな時、鈴木が現れ「お、またオレに助けられる運命だな!」と自信満々に宣言する。山田は「もうお前を助ける気はない!」と怒鳴るも、心のどこかでまた助けてしまう自分を予感していた。
結局、山田は自らの意志で鈴木を拒めず、二人は再び一緒に飲みに行くことに。酒が入ると、互いの悪行を笑い合う中で、山田は心の中でつぶやく。「腐れ縁は離れない。だが、こんな悪縁があるからこそ、毎日が少しだけ面白いのかもしれない」と。ブラックユーモアの中から生まれる奇妙な友情、果たして二人はいつか本当の自由を見つけることができるのだろうか。





