あらすじ
夏の牡丹餅、犬も食わぬ
小さな村に住む和子は、毎年夏になると自宅の裏庭で牡丹餅を作るのが恒例だった。今年もおばあちゃんの伝授を受けて、特別なレシピを引き継いでいた。ふわふわのもち米と甘さ控えめのあんこで作るその牡丹餅は、村中で評判だった。しかし、和子には一つの大きな悩みがあった。それは、牡丹餅を作った日の熱気だった。
ある暑い日、和子はたくさんの牡丹餅を作り、少しの間ウッドデッキに置いておくことにした。しかし、とても暑かったため、どんどん牡丹餅はべたべたになっていき、見た目もどんどん悪くなっていった。それを見た近所の犬、ポチは鼻をクンクンさせて近づいてきたものの、牡丹餅を一口も食べようとはしなかった。和子は、「犬も食わぬとは、このことだな」と呟いて苦笑いした。
その夜、和子は牡丹餅を家族と一緒に食べることにした。しかし、気温が下がると、一晩経っても腐ってしまうことが心配で仕方なかった。そこで和子は、親友の美香に助けを求めることにした。美香はアイデアマンで、いつも新しいことを思いつく。相談を噛んでいるうちに、美香は「なら、冷凍してしまおう!」と提案した。
「なるほど、冷凍することで長持ちさせることができる!」と和子は思い立った。二人で残った牡丹餅をてきぱきと冷凍し、次の日には夏の暑さも忘れて、美味しいデザートを楽しむことができた。そうして、和子は犬も食わぬ牡丹餅を見事に救うことに成功し、村中の人々に冷凍牡丹餅の美味しさを伝え、毎年の新しい夏の名物として人気を博すこととなった。

