あらすじ
秘事は睫(ひじはまつげ)
ある町に、好奇心旺盛な少年トトが住んでいました。トトは日々の生活の中で、近所の不思議な出来事を見つけることが大好きで、友達と冒険をすることを夢見ていました。ある日、トトは遊び場で古びた地図を見つけ、どうやら誰かの隠した宝物があるようだと知ります。トトは宝探しの冒険に仲間たちを誘い、みんなで宝物を探し始めました。
トトたちは地図が示す場所を目指し、町をうろうろしました。途中、彼らはお年寄りのタネさんに出会いました。タネさんは、いつも陽気で、町の秘密を知っていることから、みんなから「おじいちゃん百科」と呼ばれていました。トトは宝物の話をすると、タネさんはニヤリと笑い、「本当の秘密は、隠すほど近くにあるものだよ」と教えてくれました。みんなは不思議に思いながらも、ありがたく聞き入れました。
トトたちはタネさんの言葉を胸に秘めつつ、探し続けましたが、なかなか宝物には辿り着けません。それどころか、いつの間にか、宝探しよりも遊びに夢中になってしまいました。そんな中、トトは古い木の下に置かれたキラキラしたオブジェを見つけます。それは町の子供たちが作った遊び道具でした。実はこれが、みんなが「失われた宝物」と思っていたものでした。
みんなは大喜びで、そのオブジェを囲んで遊び始めました。タネさんの言葉の意味を思い返しながら、トトは気づきました。「秘事は睫」の通り、本当に大切なものはいつも身近にあったのだと。冒険の果てに得たのは宝物ではなく、大切な仲間たちとの楽しい思い出でした。トトたちは笑顔でその日を楽しみながら、さらなる冒険が待っていることを夢見ていました。













