百川海に朝す
ひゃくせんうみにちょうす

意味

2024/10/5(土)

あらゆる川は海に向かって流れるという意から、利益のあるところには自然と人が集まることのたとえ。

あらすじ

川と海の物語

昔々、ある小さな村の近くに、数多くの川が流れていました。どの川も美しい水をたたえ、村人はその水で生活を支えていました。しかし、村人たちは日々の忙しさから、どちらの川が最も豊かな水を湛えているかを考える余裕がありませんでした。ある日、一匹の賢いカメがその様子を見て、何かを思いつきました。

カメは村人たちに向けて、「百川海に朝す」ということわざを教えるという計画を立てました。彼は村の広場に立ち、川の水を集める大きな桶を持って、各川の水を一つの場所に集めることを提案しました。村人たちは最初こそ疑心暗鬼でしたが、そのカメの知恵に感心し、結局みんなで力を合わせることにしました。

数週間後、さまざまな川から水が集まり、桶は満杯になりました。すると、次の日、桶の水を海に流し込む祭りが開かれました。村人たちはその水の豊かさを喜びましたが、海の中に漂流する桶の水を見て、彼らは次第に川のことを忘れ、海だけに目を向けるようになりました。村人たちは「海は何でも持っている」と信じて、川の恩恵に感謝することを忘れてしまったのです。

カメはその様子を見ていられなくなりました。彼は村人たちに向かって叫びました。「忘れてはいけません、皆さん!川は我々の生活を支えているのです!海にはたくさんの資源があるが、川があってこそ我々は生きていけるのです!」しかし、村人たちは彼の言葉には耳を貸さず、海へと流れ込む川にばかり目を向け続けました。結局、彼らは近くの川の水が少なくなってしまったことに気がつくのは、手遅れになったときでした。カメの教えが響くのは、その時、誰もが水の重要性に気づいたときでした。


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