あらすじ
贅沢な晩餐
市の中心にある高級寿司店「海の幸」。その店には、鮮度抜群の魚介類が揃い、誰もが憧れる場所だった。ある日、サラリーマンの山田は、同僚たちとの慰労会で、この店を訪れることにした。彼は普段から美味しいものに目がない性格で、今日は特別に河豚のコースを注文した。
料理が運ばれてくると、山田の目は輝いた。河豚の刺身、皮の湯引き、そして肝の醤油和え。それを頬張りながら彼は、「河豚にもあたれば鯛にもあたる、なんて言うけど、俺は絶対に当たらない自信がある」と自慢した。周りの同僚たちは冷ややかな目で彼を見つめたが、山田は気にせず食べ続けた。
その晩餐の終わり近く、山田は急に顔色を変えた。「あれ…?なんかおかしい…」と言った瞬間、彼は自席から立ち上がり、トイレへと駆け込んだ。そして、彼の叫び声が店内に響いた。「ああっ、河豚がぁ!中毒になっちゃったよ!」
数時間後、病院のベッドで目を覚ました山田は、自分がどんな状況に陥ったのか思い出そうとしていた。そんな時、隣のベッドから笑い声が聞こえてきた。「おい、君も河豚にやられたのか?俺は鯛で中毒になったよ!」と言う男性の声に思わず苦笑いした。結局、贅沢な晩餐は「豪華な葬式」に化けてしまったのであった。



