あらすじ
夫婦喧嘩と貧乏の種
田中夫妻は、平凡だけど仲良しの夫婦だった。しかし、最近は些細なことで喧嘩が絶えなくなってきた。特に、田中さんが無駄に外食を増やしたことから、妻の裕子さんのいら立ちは頂点に達していた。喧嘩のたびに、裕子さんは「こんなことを続けていれば、貧乏になるわよ!」と叫んでいたが、田中さんは「それでも美味しいものは食べたい」と反論していた。
その日、裕子さんはさすがに怒り心頭。田中さんが「また外食?」と聞くと、裕子さんは「いい加減にしてよ!貧乏の種を蒔くつもり?」と声を荒げた。外食を避けるために、彼女は「今日は特別な夕食を作るわ」と宣言した。そんな彼女の料理は、普段の10倍の手間をかけた大作。田中さんは「ちょっと気が引けるな」と思いつつ、期待に胸膨らませながら待つことにした。
ところが、裕子さんの特別料理は、なぜか焦げ臭い煙に包まれる始末。最終的に、夕食は焦げたピザと冷えたサラダのみ。田中さんは思わず「これは新しい意味の貧乏料理だね」と辛辣なコメント。裕子さんは「あなたが外食を止めなかったからよ!」と、またもや大激論に突入。二人はその夜、ダイニングテーブルでの会話はほとんどなく、いつしか無言の戦争状態になった。
結局、夫婦喧嘩の結果、財布も心も空っぽになった田中夫妻。お金も食事も減り、「幸せになるための種蒔き」は完全に失敗。二人は貧乏の種を蒔き続けながらも、どこかニヤリと笑っていた。「こんな喧嘩を続ければ、逆に金運が上がるかもね」と田中さんは冗談まじりに言った。裕子さんは恨みつつも笑い、二人は再び外食を楽しむことを心に誓ったのだった。



