雌雄を決する
しゆうをけっする

意味

2024/10/5(土)

戦って勝敗を決めること。

あらすじ

不夜城の戦い

ある町の外れに「不夜城」と呼ばれる酒場があった。この酒場は、毎晩さまざまな人々が集い、酒を酌み交わし、時には命を賭けたギャンブルが行われる場所であった。本日は特に盛況で、賭け事好きな町の大悪党、黒田がその中心に立っていた。

「今夜は雌雄を決する戦いを行う!」と黒田は声高に宣言した。彼の挑戦を受けたのは、小柄な青年、佐藤であった。「お前なんかに勝てるわけないだろう」と黒田は笑い、一同もそれに乗じて嘲笑の声を上げた。しかし、佐藤は冷静だった。「勝負はやってみなければわからない。興味があるか?」と彼は微笑み、同意を得ると、酒場の中央に立ち、黒田と対峙した。

勝負は、思いもよらぬ形で展開された。二人は、みかんの皮むきの早さを競うことに決めたのだ。カッコいい決闘ではなく、地味な皮むき。観衆たちは当初の興奮から次第に失望し、挙句の果てには爆笑をすることに。佐藤は慌てず騒がず、皮を剥く一方、黒田は焦りから手が震え、果ては皮むき器具を壊してしまった。

結局、佐藤が見事にみかんの皮を剥いた瞬間、馬鹿らしさに耐え切れなくなった観衆は爆笑の渦に包まれた。「こいつに勝てるわけがない!」黒田は恥を忍んで引き下がった。こうして、酒場はいつも通りの不夜の宴に戻り、勇敢な青年は一夜の英雄となった。時折「雌雄」を決するという名の戦いは、必ずしも命懸けのものでもなく、時にはみかんの皮むきのような、笑いに満ちた一幕となるのだと、人々は思い知ったのだった。


関連


寓話

物語

関連

© 2025 新解釈物語 | All Rights Reserved.