年寄りの達者、春の雪
としよりのたっしゃ、はるのゆき

意味

2024/10/5(土)

年寄りがいくら元気であっても、春の雪のようにあてにならないということ。

あらすじ

春の雪とおじいちゃんの冒険

春の訪れが近づく小さな村に、元気なおじいちゃん、仙太郎が住んでいました。彼は歳をとっても、まるで少年のようなエネルギーを持っていました。毎日朝早く起きては村の外れでかけっこをするのが日課でした。村人たちは彼を見て、「本当に達者だなぁ」と口々に言っていましたが、仙太郎自身はちょっとした秘密を抱えていました。

春がやって来ると、仙太郎は「今年は特別な冒険をしよう!」と決意しました。彼はいつもお世話になっている村の子どもたちに、自分の若かりし頃の冒険話を聞かせるために、秘密の場所へ行くことにしました。その場所は、村の裏手に広がる美しい桜の丘でした。彼は桜の木の下に集まった子どもたちに、昔々の壮大な体験を語り始めます。

ところが、仙太郎が話している最中に、突然春の雪が降り始めました。村の人々は「年寄りの達者、春の雪」と遠くから笑い合い、仙太郎も思わず笑ってしまいました。雪は一瞬で景色を白く染め上げ、子どもたちは大はしゃぎで雪だるまを作り始めます。その様子を見た仙太郎は、自分の計画が少しずつ狂っていくのを感じていましたが、子どもたちの楽しむ姿を見て心が温まりました。

「春の雪のように、あてにならないこともあるけれど、それがまた人生の楽しさなんだ」と思いながら、仙太郎は雪だるま作りに参加することに決めました。子どもたちと一緒に雪をかき集め、彼の顔を象った大きな雪だるまが完成。笑顔あふれる瞬間を飾った春の雪の中で、彼は「年寄りの達者」に見えても、実は心の中はいつまでも少年のようであることを改めて実感しました。


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