早起き三両、倹約五両
はやおきさんりょう、けんやくごりょう

意味

2024/10/5(土)

早起きも倹約も何かしらの利益を得るということ。

あらすじ

裏切りの早起き

ある静かな村に、毎朝早起きすることで有名な男が住んでいた。彼の名は健二。健二は、早起きこそが成功の鍵だと信じ、出かける前には必ず「早起き三両、倹約五両」と声に出して言い、気合を入れていた。もちろん、彼の早起きの目的は収入を得ること。しかし、村の周辺には何もなく、彼の倹約生活は日々ストレスを増すばかりだった。

ある日、健二は早朝、川のそばで猟をしようと決意した。しかし、湖で釣れた魚の数はわずかで、すぐにうんざりして家に帰ることに。そこで思い立ったのは、誰かが少しでもプラスになるような「ズル」を仕掛けることだった。彼は小川に、手作りの魚の女神像を設置し、村人たちに「この漁場は早起きの奇跡だ!」と宣伝。それに釣られた村人たちは、仲間を集めて早朝からその川にやってくることになる。

最初は健二の計画が上手くいき、魚は村人たちの手によってたくさん捕れた。しかし、当然その内容は村人の口の中に入ってしまい、健二のところにはほとんど何も残らなかった。倹約と早起きの信念が、彼にとっての利益にならなかったのは明らかだった。そこで健二は虚偽の宣伝をさらにエスカレートさせ、最終的には「早起きしないと魚が逃げる」という噂を流すことに。

結果、早起きをしづらい村人たちは次々と池の周りを回り佐々木の設置した女神像に文句を言いに行く。彼らの不満が高まる中、健二はついに自分の計画が失敗することを悟り、村を離れる決意をした。「早起き三両、倹約五両」と言いながらも、その言葉の意味を実感することなく消えていく彼の姿には、少しの愚かさとともに、誰もが思わず笑ってしまう不思議な余韻が残った。


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