あらすじ
釈迦に説法な猫
むかしむかし、ある村に「タマ」という名の賢い猫がいました。タマは毎日、村の人々のお世話をするために、一生懸命働いていました。村の人々は、タマがどんなに優れた猫であるかを知っており、彼が考えたことを心から尊敬していました。しかし、ある日、新しく村にやってきた若い猫の「モモ」が、タマに挑戦しようとしました。
「タマ、お前は猫としてはかなり賢いが、もっと毛づくろいの技術を磨くべきだ。美しさは全ての基本だ!」とモモは自信満々に言いました。タマは思わずクスリと笑いました。なぜなら、タマは村の中で最も美しい毛皮を持っており、どうにかしてモモを納得させようと思ったからです。「そうだね、モモ。でも、毛づくろいは本当に大事だが、まずは餌を捕まえる技術を学ぶのが先だよ。」と、タマはやんわりと返しました。しかしモモは無視を決め込み、タマに毛づくろいの特訓を始めました。
村の皆はそれを見て大笑いしました。モモは必死に自分を飾り立てる一方、周りの魚やネズミを逃してしまい、結局お腹がペコペコになってしまったのです。「タマ、助けてくれ!お腹が空いた!」と悲鳴を上げるモモを、タマは優しい目で見つめました。「モモ、毛づくろいも大切だが、まずは食べ物を捕ることを学ぶ方があなたにとっては重要だと思うよ。」
最後に、モモはタマの教えを聞き入れることに決めました。タマと一緒に魚を捕り、ネズミを追いかけるうちに、モモは少しずつ賢くなり、さらには村一番の毛づくろい猫になりました。村の誰もがモモの成長を喜び、タマの知恵を称賛しました。「釈迦に説法」なんて言葉があるけれど、時には素直に他の猫の知恵を借りるのも良いことだと、モモは学んだのでした。









