鳥なき里の蝙蝠
とりなきさとのこうもり

意味

2024/10/5(土)

鳥がいないところでは、ただ飛べるというだけでコウモリが偉そうにする、あるいは偉そうに見えることから、ある分野に関して、本当に優れた人がいないところでは、ちょっとその分野に知識等があるだけで、その道の権威然とすることのたとえ。「鳥なき島の蝙蝠」とも。

あらすじ

鳥なき里の蝙蝠

昔々、静かな山里に一つの村がありました。この村は長い間、何もかもが平和で、空には鳥たちが自由に舞っていました。しかし、ある年、異常気象が続き、村の周りの森が次第に枯れ果ててしまいました。鳥たちは食べ物を求めて他の場所へ移り住んでしまい、村には一羽の鳥もいなくなってしまったのです。

そういう状況の中、村には一匹のコウモリがいました。コウモリの名はカボ。カボは、村の中で「空を飛ぶもの」として、誇らしげに振る舞いました。鳥たちがいなくなった村では、他に空を飛ぶ者がいないため、彼はまるでこの村の王のように扱われることが多くなったのです。村人たちはカボに尊敬の眼差しを向け、彼の言葉には耳を傾けるようになりました。

しかし、実際にはカボはただのコウモリ。優雅に舞うことも、実際の飛行技術も持っていませんでした。それでも、彼はいつも自分のことを「空の支配者」と名乗り、村に新しいルールを作ったりしていました。村人たちは最初は面白がりましたが、次第に彼の言動に疑問を持ち始めるようになりました。特に彼が新しいルールを押し付けるたびに、村には不和が広がっていきました。

ある夜、村の外れに住む老いたフクロウが戻ってきました。フクロウは「この村に必要なのは、真の知恵と理解だ」と語り、カボの虚偽を暴きました。村人たちはようやく目を覚まし、カボの言葉に疑問を持つようになったのです。コウモリは急に孤立し、村から追い出されてしまいました。鳥たちが戻ってくるのを待ちながら、村人たちは自分たちの力を信じ、共に助け合う日々を送り始めたのでした。それ以来、村には真の支配者が飛び始め、誰もが空を自由に飛ぶことができるようになったのです。


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