燎原の火
りょうげんのひ

意味

2024/10/5(土)

野原を焼く火の意で、どんどん燃え広がることから、勢いが盛んで防ぎようのないことのたとえ。

あらすじ

燎原の火と悪友たち

ある小さな村に、無鉄砲で短気な男、健太が住んでいた。彼の周りには、いつもお調子者の友人たちが集まってきた。ある日、健太は村の広場で不気味な噂を耳にする。それは、村の外れにある古びた廃屋で、何か恐ろしいものが目撃されたというものだった。彼は仲間たちを連れて、その廃屋に向かうことにした。

友人たちは、健太の挑発に乗せられ、一緒に廃屋に足を踏み入れた。すると、そこにはびっしりと雑草が生い茂っており、風に揺れる様子がまるで霊のように見えた。健太は、興奮からか「ここに火をつけよう!」と叫び、友人たちもそれに賛同した。彼らは数本の花火を取り出し、雑草の中に投げ込んでみた。すると、火が勢いよく燃え上がり、まるで「燎原の火」のように草原を飲み込んでいった。

燃え広がる火を前に、彼らは歓声を上げて笑い合った。しかし、すぐにその楽しさは消え去った。火はあっという間に制御不能となり、豪雨のように降り注ぐ灰と煙が周囲を覆い尽くした。健太と仲間たちは、慌てて逃げ出したが、火は勢いを増し、村の方へと向かっていた。健太は心の中で「これが『燎原の火』ということか」と思いながらも、その状況を面白がる自分に戸惑いつつあった。

結局、村人たちは消火活動に追われ、健太たちは村の誤解を招くことになった。悪友たちは「俺たちが村を焼いたのか?」と笑い合ったが、健太は心のどこかで罪の意識を感じていた。最終的に火事は収まり、健太たちは村の英雄として迎えられたが、彼らを知る者たちは、心の奥底で「この無責任者たち、まるで燎原の火だ」と思っていたのだった。


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