鼬のなき間の貂誇り
いたちのなきまのてんぼこり

意味

2024/10/5(土)

いたちはてんの強敵である。いたちがいない間だけてんが威張るということ。自分より強い者のいない間に大威張りするたとえ。そういう人間を嘲笑する言葉でもある。

あらすじ

鼬のなき間の貂誇り

ある日、小さな村に住む貂のテンスケは、村一番の元気者でした。彼は毎日、仲間の動物たちに自慢話をしては、みんなを笑わせていました。しかし、そんなテンスケの自慢話には一つの秘密があったのです。それは、村には恐ろしい鼬のイタルが住んでいて、彼がいないときだけ、テンスケが大きな声で自慢できるというものでした。

ある春の朝、イタルが村から出て行くと、テンスケはこのチャンスを逃すまいと、元気いっぱいに周囲に向かって叫び始めました。「見ろ、見ろ! 俺様が村で一番強い貂だぞ!」すると、周囲にいたウサギやリスたちは、徐々にテンスケの大声に引き込まれ、彼を持ち上げて称賛するようになりました。テンスケは自分の高まり続ける自慢話に酔いしれ、彼はさらに大きな虚勢を張り続けました。

しかし、その夜、テンスケが寝ようとした時、何かが彼の耳元をかすめました。「おい、何を勘違いしてるんだ? 俺はまだ帰ってないぞ」と、イタルの声が響いたのです。テンスケは驚いて飛び起き、すぐにイタルが帰ってきたことを思い出しました。「やばい! どうしよう!」テンスケは心の中で騒ぎましたが、すでに遅かったのです。

翌朝、動物たちはイタルの帰りを喜び、同時にテンスケをからかう準備を整えていました。イタルが現れると、村中の動物たちが一斉に大笑いし、「鼬のなき間の貂誇りだな!」と声を揃えて言いました。テンスケは恥ずかしさに赤面し、自慢話をペースダウンせざるを得なくなりました。彼は、誰かの背中に隠れていないと強気になれない自分を、痛感したのでした。それからは、自慢は控えめにし、みんなで楽しく過ごすことが一番大事だと学んだのでした。


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