芋の煮えたも御存じない
いものにえたもごぞんじない

意味

2024/10/5(土)

芋が煮えたか煮えないかの判断ができないこと。世間知らずの若様や姫君の無知を笑う言葉。甘やかされて育った人間のたとえ。

あらすじ

芋の煮えたも御存じない

昔々、遠い国の小さな村に「無知の若様」と呼ばれる青年がいました。彼は城の高い塔の中で育ち、外の世界を知ることなく甘やかされて過ごしていました。若様は毎日、美味しいご飯やお菓子を食べていましたが、料理の仕方や食材の知識には全く無関心でした。そんな彼の唯一の楽しみは、窓から見える村人たちの生活を眺めることだけでした。

ある日、若様は初めて村に出ることを決意しました。彼は村の人々がどのように暮らしているのか、自分の目で確かめたかったのです。村に着くと、若様は人々が楽しそうに話しながら芋を煮ているのを見ました。好奇心から、彼は近づき、「その芋はどうやって煮ているのですか?」と尋ねました。しかし、村人たちは驚きました。若様が世間知らずであることを知っていたからです。

村人たちは、若様に芋の煮えた具合を判断する方法を教えようとしました。「優しく火を加え、匂いを嗅げば、煮えたかどうかわかるよ。そして、つまんでみるのもいいさ」と言いました。しかし、若様は「それは簡単なことなのでしょうか?本当にわかるのですか?」と自信なさげに聞き返しました。その様子を見た村人たちは、思わず笑いをこぼしました。

最後に、村の最年長者が若様に優しく言いました。「若様、世の中にはあなたが知らないことがたくさんあるのです。芋が煮えたかどうかを知ることは、ただの技術ではありません。人生の経験こそが、全ての知恵を育むのです」と。若様はその言葉に心を打たれ、村の日常を学ぶことを決意しました。彼は自らの無知を恥じるのではなく、新しい知識を得る楽しさを知り、村の人々と共に成長していくのでした。


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