高きに登るには低きよりす
たかきにのぼるにはひくきよりす

意味

2024/10/5(土)

物事を進めるには順序を追って手近なところから始めるべきということ。

あらすじ

高きに登るには低きよりす

むかしむかし、小さな村に住むグザンという男がいました。彼はひとつの夢を抱いていました。それは、村の山頂に建てられた美しい神社に住む神様と直接対話をすることでした。村人たちは「君は無理だ」と笑いましたが、グザンは「私は選ばれた者だ!」と胸を張りました。

グザンはまず、大きな山を一気に登ることを決意しました。彼は特訓を始め、登山用の道具を揃え、ベテランの登山者のアドバイスも無視して、いきなり山に向かいました。「急がば回れ」という言葉を知らない彼は、滑りやすい岩場や崩れかけた道を避けず、力任せに登り続けました。しかし、山の中腹で転び、転落してしまったのです。

意識を取り戻したグザンは、そこで見かけた一人の老女に助けられました。老女は彼に言いました。「若者よ、神社にたどり着きたいのなら、まずはこの村での仕事を真面目にやりなさい。日々の積み重ねが大きな成果を生むのだよ。」グザンはその言葉に耳を傾け、村での生活を改めて見ることにしました。彼は農業や家事を手伝い、村人たちとの絆を深める中で、大切なことを学んでいきました。

数年後、グザンはついに神社の神様と対話を果たしました。しかし彼は、以前の夢とは異なる考えに至っていました。「高きに登るには低きよりす」と感じた彼は、神様にこう言いました。「私はもう、あなたと直接対話することの喜びを感じなくなりました。毎日を大切にし、共に生きる村人たちとの絆こそが、私に真の幸福をもたらしているのです。」神様は微笑み、グザンの成長を喜んだのでした。その後彼は、村での生活にさらに磨きをかけることになります。


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