盗人の取り残しはあれど火の取り残しはなし
ぬすびとのとりのこしはあれどひのとりのこしはなし

意味

2024/10/5(土)

盗人はどんなに盗んでも家ごと全部ということはないが、火事は何も残さずに燃やしてしまう。盗難より火災のほうが恐ろしいということ。

あらすじ

神秘の火

むかしむかし、静かな山あいの村に「火の神」と呼ばれる不思議な存在が住んでいました。この火の神は、村の人々に料理を温めたり、夜の闇を照らす役割を果たしていましたが、同時に火を通じて村の繁栄を見守る存在でもありました。村人たちは、火の神に感謝しつつも、その力の大きさには常に敬意を表していました。

ある晩、村に忍び込んだ盗人が、火の神の力を狙おうと決心しました。彼は村の寝静まった頃を見計らって、神の焰を掴んで逃げ出そうと考えました。しかし、盗人が火の神のもとに手を伸ばした瞬間、彼の手は激しい熱で焼かれてしまいました。火の神は彼に微笑みながら、「火は奪っても、その力を掌握することはできない」と告げました。

盗人は痛みに苦しみながら、火の神の警告を心に刻みました。その後、彼はちょっとした知恵で、火を盗むことではなく、村人たちの信頼を得ることを選びました。村人たちに優しく接し、彼の過去を打ち明けることで、少しずつ心を開かせていきました。すると、彼の善行が認められ、村人たちから温かく受け入れられるようになりました。

村が再び平和を取り戻した頃、火の神は盗人に近づき、こう言いました。「お前の心が新たに火を灯し、村を照らしている。火はその力を恐れるのではなく、敬することで真の意味を知るものだ。」盗人は、火の神の教えを胸に刻み、村の一員として新たな人生を歩み始めました。やがて彼は村の英雄となり、火がもたらす真の恵みを広めていくのでした。


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