燕雀は天地の高きを知らず
えんじゃくはてんちのたかきをしらず

意味

2024/10/5(土)

『鹽鐵論』復古

あらすじ

燕雀の視野

ある小さな村に、燕雀という名の老夫婦が住んでいました。夫の燕は毎日畑を耕し、妻の雀は家の中で料理を作りながら、二人は静かな日々を送っていました。しかし、彼らは村の外の世界に対して全く無関心。村の中心にある井戸の水面を見つめるのが、彼らの唯一の楽しみでした。

ある日のこと、燕雀のもとに旅人が訪れました。旅人は遠い世界の話や、壮大な山々、広大な海について語り始めました。「天空の星々や、まるで青い絨毯のような大地が広がっているんだ!」と旅人が言うと、燕は首をかしげて、「私らには村の畑がある。外の世界はいらぬ!」と返しました。雀も「そうそう、私たちは美味しいご飯を作るだけで十分」と同意しました。

旅人は少し困惑しましたが、彼らの固い考えを変えることはできませんでした。そこで、彼は村をあたる数日を過ごし、村の人々に様々な話をしました。すると、村の子供たちが夢中になり、話を聴くことを楽しみました。しかし、その楽しむ様子を見ていた燕雀は、ますます自らの狭い世界に閉じこもる決意を強めました。「余計なことはせぬが一番だ」と。

結局、燕雀は旅人に背を向け、再び井戸の水面を眺める生活に戻りました。彼らは村の外の広がりを知らぬまま、静かに、そして満足そうな日々を続けました。「燕雀は天地の高きを知らず」とはまさにこのこと。「外に出れば、きっともっと素晴らしい景色が見られるのに…」と村の子供たちが話すと、燕雀はただ「それがどうした」と答えるのでした。


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