あらすじ
蛇の街
ある小さな町、ぬかるんだ道を挟んで二つの酒場がありました。一方は「蛇の酒場」、もう一方は「蠍の酒場」。住人たちはそれぞれの酒場の酒を好み、互いに足を運ぶことはありませんでした。理由は単純です。酒場の主人同士が互いに毒舌を競い合い、言葉の刃を振りかざしていたからです。
「蛇の酒場」の主人は、いつも客にこう言っていました。「この酒は俺のように滑らかだが、飲み過ぎるとお前の心を毒するぞ!」と自分の酒の味を引き立てる一方、「蠍の酒場」の主人は負けじと、「俺の酒を飲んだら、お前の魂まで毒される。そうだ、未来の花火大会のように、パーンと散るかもしれないからな」と言われました。
町の人々はどちらの酒場にも興味を惹かれたものの、毒舌の応酬が気になり、なかなか両方を試すことができませんでした。しかし、ある日、一人の冒険心旺盛な青年が現れ、「蛇と蠍はどちらも恐れず、両方の酒を楽しもう」と宣言しました。彼はまず、「蛇の酒場」に足を運び、グラスを一口飲むと、すぐに「なんだ、これは! まるで蛇の毒だ!」と大声で叫びました。
その言葉が『災厄の種』となり、ついに町の全住人が酒場を訪れることに。町はその後、二つの酒場で酒を楽しむ人々で賑わいましたが、互いの主人はそれぞれに不満顔。お互いの毒を少しずつ摂取した住人たちは、仲間内で毒を吐くことに夢中になり、町は一つの「毒舌ブーム」が巻き起こることに。意外にも、彼らは明るい笑いの中で自らの毒を楽しんでいたのです。こうして町は、まさに「蛇や蠍の毒の如」のユーモアで満ち溢れていったのでした。


