生きの臭きは主知らず
いきのくさきはぬししらず

意味

2024/10/5(土)

自分の息の臭いのは本人はわからないように、自分の欠点には気がつかないものだというたとえ。

あらすじ

生きの臭きは主知らず

ある小さな町に、誰からも好かれない男、田中が住んでいました。彼には一つ、大きな秘密がありました。彼は自分の息が異常に臭いことに、全く気が付いていなかったのです。毎朝、彼は鏡の前に立ち、髭を整えながら自分に向かって優雅に微笑みます。しかし、町の人々はその姿を見るたびに、鼻をつまんで通り過ぎます。

ある日、田中は友人を家に招き、一緒に食事をすることにしました。彼は自信満々に料理を振る舞いましたが、友人たちは彼の得意料理を楽しむどころか、どんどん顔をしかめます。友人の一人が「田中、君の料理は美味しいけれど、ちょっと息が…くさいね」と言った瞬間、彼の笑顔は凍りつきました。「息が臭いって?俺のことを食べたくなるような料理を出してるのに、そんなことがあるわけない!」と逆ギレします。

その翌日、田中は町の噂を聞き、自分が嫌われている理由を探ることにしました。彼は路上の人々に「俺の息が臭い?」と質問しますが、町の人々は口を揃えて「そんなことはないよ!」と答えます。だが、彼らの目は笑いを堪えきれず、逆に田中の心を傷つけていました。それでも田中は、周囲の反応を全く理解できず、「どうやら俺はモテモテなようだ」と思うのでした。

ついに田中の自己過信が頂点に達したある日、町の祭りで自分の匂いを誇示するかのような派手な装飾を施し、目立とうとした彼。しかし、周囲の人々は彼に寄り付かず、遠くから彼を見つめるばかりでした。そして、祭りのクライマックス、彼は自分の香りを皆にアピールしようとした瞬間、町全体が鼻をつまみ、「生きの臭きは主知らず」との声が響き渡りました。その時、初めて田中は、自分が周囲から受け入れられていない理由を耳にし、無惨な現実に途方に暮れるのでした。


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