良工は材を択ばず
りょうこうはざいをえらばず

意味

2024/10/5(土)

すぐれた職人は、材料の良し悪しは気にしないこと。

あらすじ

風刺的物語:無駄に選ぶ職人

昔々、ある小さな村に「良工」と呼ばれる名工が住んでいました。彼の名は弘之。弘之はどんな材料でも自在に操り、世の中の誰もが彼の作品に驚嘆していました。しかし、最近では新たに移住してきた職人たちが、弘之に挑戦するべく「材料の良さ」を声高に主張するようになったのです。

ある日、新しい職人たちは自信満々で「高級材料」を使った作品を村人たちに披露しました。しかし、見た目は立派でも、実際には使い物にならない品々ばかりでした。一方、弘之は小道に転がっている木の枝や、川で拾った流木を使って、自分だけのユニークな作品を生み出しました。村人たちは彼の作品に魅了され、「良工は材を択ばず」という言葉を実感しました。

しかし、嫉妬深い新たな職人たちはこの光景が気に入らず、弘之を貶めるために様々な噂を流しました。「彼は安っぽい材料ばかり使っているから、本当は技術なんてない」と。村人たちも一時はその言葉を信じてしまいましたが、やがて弘之の作品の質が彼らの目にも明らかになると、その噂はどんどんと薄れていきました。

最後には、村人たちが一番必要としているのは、値段や材料の豪華さではないことに気づく瞬間が訪れます。それは、常に役立つ、心を打つ作品でした。弘之はそのことを知っていて、無駄に選ばず、どんな材料でも使いこなす真の「良工」であり続けました。村人たちは彼の知恵を称賛し、新しい職人たちを見返す格好となったのです。


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