病上手に死に下手
やまいじょうずにしにべた

意味

2024/10/8(火)

病気になるのはうまいが死ぬのはへただという意味。よく病気にかかる人は、自分のからだに気を使うから、かえって丈夫な人より長生きすることが多いということ。

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あらすじ

病上手に死に下手

ある小さな村に、長生きの達人と呼ばれる老人が住んでいた。その老人、名をタケシと言い、村一番の病気持ちだった。風邪が流行れば必ず感染し、インフルエンザが流行れば重症化する。ただし、タケシは病気にかかるたびに、驚くほど真剣に自分の健康を気遣ったため、いつも医者に通い詰め、一日中養生することが日課となっていた。

ある日、タケシは友人のヨシオに呼ばれ、村のお祭りに参加することになった。だが、タケシは「今日は風邪の兆しがあるから行かない」と言い訳をし、結局自宅で布団にくるまって過ごす。お祭りでは、村人たちが楽しく踊り、飲んで戯れる中、タケシは一人孤独に過ごしていた。しかし、夜が更けるにつれ「こんな病弱じゃ、いつまで生きるつもりなんだ?」と自問し、その瞬間、彼は決意する。

翌日、タケシは医者の元へ行き、あらゆる診断を受けることにした。「健康診断の結果はどうでしたか?」と医者が尋ねると、タケシはにっこり笑って答えた。「問題ありません、私は無敵の病気上手ですからね!」それ以降、タケシは健康への意識がますます高まり、さらなる病気予防の研究にのめり込む。なぜなら、彼は「長生きすることで病気を制した」という自負があったからだ。

村人たちは、そんなタケシを陰で「病上手」と呼びながらも、その姿を少し羨ましがっていた。どんなに健康に気を使っても、タケシは死ぬことができなかった。年を重ね、とうとう百歳を迎えると、村の人々はお祝いをすることに。しかし、タケシは風邪をひいてお祝いには参加しなかった。彼はそのままずっと、生き続けたのだ。村人たちにとって、タケシのことは「病上手に死に下手」を体現した象徴となり、いつしか彼の周りには死ぬことができない伝説が語り継がれることとなった。


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