あらすじ
ある村の神様の噂
昔々、ある小さな村に、神様が住んでいるという大きな岩がありました。村人たちはその岩を信じ、毎日「求めよさらば与えられん」と唱えることで、幸福を願っていました。しかし、村人たちは本当の努力を忘れ、ただ岩に祈ることだけに頼るようになってしまいました。
ある日、新しく村にやってきた旅人が、村人たちの様子を見て愕然としました。村人たちは岩の前でひたすらお願いをし続けるだけで、畑を耕すことも、食べ物を作ることもしないのです。「こんなに怠けていて、どうして神様が豊かな実りを与えてくださるのでしょうか」と旅人は言いました。しかし村人たちは耳を貸さず、「神様が与えてくださるものを待っているのだ」と答えました。
旅人はそんな村人たちに一念発起させようと、畑仕事を始めました。「私にも手伝わせてほしい、何かを成し遂げるためには、自らの力で努力が必要だ」と言いましたが、村人たちは「そんなことは神様がしてくださるから、無駄だ」と笑い飛ばしました。そのため、旅人は一人孤独に耕し続けましたが、その姿が村人たちに少しずつ影響を与え、少しずつ村人たちも動くようになりました。
時が経つにつれ、彼らの努力と旅人の奮闘の結果、村は徐々に豊かになり始めました。何もせずに待つだけでは得られない成果を目の当たりにした村人たちは、考えを改め、「求めよさらば与えられん」の真の意味を理解しました。そして神様は、実際には彼らの努力に報いる形で豊かさを与えていたのだと気づくのでした。村は成長し、やがて新たな信仰心と共に繁栄することとなりました。

