あらすじ
砂の村の景気
昔々、砂だらけの小さな村がありました。この村には、住民たちが砂を集め、それを売って生計を立てていました。みんなは「砂は少しずつ集まれば、大きな岩になる」と信じ込み、決して諦めることはありませんでした。しかし、実際にはその小さな砂は、村の生活を支えるほどの価値にはなりませんでした。
ある日、新しく村にやってきた若者が、「砂なんか集めたって意味がない。一攫千金を狙って、大きな宝物を探しに行こう」と提案しました。村人たちは彼の言葉に耳を傾けましたが、長い間培ってきた信念を捨てることができませんでした。彼らは「砂は長じて巖となる」と言い続け、まだまだ集め続けました。
若者はしぶしぶ村に残り、村人たちを応援するふりをしながら、自分は少しずつ別の世界を見て回ることにしました。数年後、彼が見つけたのは、黄金に輝く宝石や希少な石。若者はそれらを売って裕福になり、村から去っていきました。一方、村人たちは相変わらず砂を集め続け、その努力は報われることはありませんでした。
年月が経つにつれ、村はますます衰退していきました。村人たちは、長年の信念に固執し続けましたが、現実は彼らの期待とは全く異なるものでした。彼らの言葉は耳に残りましたが、その行動は結果を出さなかったのです。最後には、村の砂はただの砂であり、長じることなく忘れられていったのでした。














