衣ばかりで和尚はできぬ
ころもばかりでおしょうはできぬ

意味

2024/10/5(土)

形だけ繕っても、中身が伴わなければ役に立たないこと。

あらすじ

衣ばかりで和尚はできぬ

昔々、ある村に「衣装屋の太郎」という男が住んでいました。太郎は村一番の衣装職人で、誰よりも美しい衣服を作ることが得意でした。人々は彼に頼んで、結婚式やお祭りのための衣装を作らせました。しかし、太郎には一つの秘密がありました。それは、彼自身が衣装を着た時、まるで和尚のような威厳を持っていることです。

ある日、村の和尚が体調を崩し、村人たちは急いで新しい和尚を探さなければなりませんでした。「太郎の美しい衣装を着れば、立派な和尚になれるに違いない!」と誰かが提案します。そうして太郎は、和尚の衣をまとい、「悟りを開いた和尚」として村の広場に出て行くことになります。彼の衣服は優雅で美しく、村人たちは惚れ惚れと見つめました。

しかし、太郎は和尚としての修行や教えを全く知らないため、困惑しました。彼はただ美しい衣装を着ているだけで、村人たちに教えを説くことはできません。村人たちが「人生の意味とは?」と尋ねると、太郎は「ええっと……」と口ごもり、結局「村の特産の大根が一番です!」と叫んでしまいました。

その瞬間、村人たちは笑い出しました。「見かけは立派な和尚であっても、中身が伴わなければ何の意味もない!」と気づいたのです。太郎もそのことを理解し、いったん衣装を脱いで、改めて和尚に弟子入りすることを決意しました。この経験から、彼はただの衣装職人ではなく、心を込めた価値ある教えを持つ人になったのでした。こうして「衣ばかりで和尚はできぬ」の教訓が、村の語り草となったのです。


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