あらすじ
権利の上に眠るカメ
ある小さな村に、やんちゃなカメのカメ吉が住んでいました。彼は村一番の惰性の持ち主で、どこにでもいる怠け者でした。カメ吉には自慢の宝物、ひとつの金色の貝殻がありましたが、彼はそれを長い間ほったらかしにしていたのです。
ある日、しっかり者の友達であるウサギのウサ子がカメ吉の家を訪れました。彼女はカメ吉に言いました。「カメ吉、この貝殻、ずっと置きっぱなしにして本当に大丈夫なの?もしかしたら、誰かに盗まれちゃうかもしれないよ!」しかし、カメ吉は「大丈夫さ。貝殻は僕のもので、誰にも取られないさ」と得意げに答えました。
数日後、村に新しい住人、ずる賢そうなタヌキがやってきました。タヌキはカメ吉の貝殻を見つけ、「なんて素敵な貝殻だろう!こういうものは活用されるべきだ。カメ吉はずっと寝ているみたいだから、いっそのこと僕がもらってしまおう!」と思いつきました。タヌキはこっそりとカメ吉の貝殻を取って逃げました。
カメ吉は貝殻が消えたことに気づき、驚愕しました。「ああ!僕の宝物が!」と慌ててウサ子に助けを求めました。ウサ子は優しく言いました。「カメ吉、権利の上に眠っていたら、保護されないのよ。貝殻をもっと大切に扱っていれば、盗まれることもなかったのに。」カメ吉は彼女の言葉を思い出し、以後は自分の権利をしっかりと行使することを決意しました。彼は新しい貝殻を見つけ、今度は絶対に寝かせておくことはしないと誓いました。

