あらすじ
雉の国の鳴き声
ある日のこと、山の奥深くにある雉の国に、元気な雉のカズマが住んでいました。カズマは毎朝、仲間たちと一緒に楽しく遊びながら、元気よく鳴き声を上げていました。しかし、カズマはその鳴き声が自分たちを危険にさらすことに気づいていませんでした。
ある晩、森の奥で一羽の狩人が音を聞きつけました。「これは旨そうな雉の声だ」と狩人は思い、その声の主を探し始めました。カズマは楽しく鳴き続けていましたが、彼の鳴き声が仲間たちを危険にさらすことになるとは夢にも思いませんでした。すると、狩人はカズマの目前にまで近づいてきて、「いい鳴き声だ!もちろん、お前も晩ご飯にしてあげるよ」とニヤリと笑います。
しかし、その時、カズマの友達のチヨが気がつきました。「カズマ、鳴かない方がいいよ!狩人が来てる!」と叫びました。カズマは急いで鳴き止み、仲間たちの元へと逃げると、みんなで隠れました。狩人は鳴き声が止まったことに戸惑い、周囲を探すも雉たちの姿が見えません。結局、狩人は何も獲物を得られずにその場を去って行きました。
その後、カズマは友達たちと安心して遊ぶことができましたが、教訓を得ました。「今後は必要のない鳴き声を控えよう」と決心しました。それ以来、雉の国では、必要な時以外は静かに過ごすことが新たなルールとなり、カズマたちはより楽しく、そして安全に暮らすことができました。人間の世界でも言われるように、余計なことは言わない方が、災いを招かずに済むのです。






