あらすじ
山椒小僧の冒険
昔々、小さな村に「山椒小僧」と呼ばれる男の子が住んでいました。彼はその名の通り、背は小さいけれど、まるで山椒のように辛口な性格を持つ少年でした。村の人々は彼の小さな体をあなどり、いつも「小僧には何もできない」と笑っていましたが、山椒小僧はいつか自分の力を証明してやろうと心に決めていました。
ある日、村に大きな悪い怪物が現れました。怪物は村人たちを脅かし、食べ物を奪い取って行きました。村人たちは怯え、勇敢な戦士ですら怪物に立ち向かおうとはしませんでした。そこで、山椒小僧は決心しました。「私が行く!怪物を退治してみせる!」と叫びましたが、村人たちは鼻で笑いました。
それでも、山椒小僧は怪物のもとへ向かいました。身のこなしが軽やかな彼は、小枝に登って怪物の目の前に立ちました。「君の行動は許さない!この村に危害を加えたら、私は許さないぞ!」と毅然とした態度で言い放ちました。しかし、怪物は笑って、「小さな小僧、私を倒すことはできない!」と嘲笑しました。
すると、山椒小僧は一か八かの勝負に出ました。彼は懸命に村のおばあさんから教わった特製の山椒の粉を怪物の目に投げつけました。すると、怪物は大声で悲鳴を上げ、目を押さえてもがき苦しみました。ようやく怪物は退散し、村に平和が戻りました。村人たちは彼の勇気に驚き、これ以降、彼を尊敬し、大切に扱うようになったのでした。山椒小僧は、まさに「小粒でもぴりりと辛い」存在となったのです。



