一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う
いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまがくるう

意味

2024/10/5(土)

一人の行動が、他の人の行動を駆り立ててしまうこと。群衆は付和雷同しやすいことをたとえていう。

あらすじ

一匹の馬の逆襲

ある村には、皆が愛する賢い馬、ポン太がいた。ポン太は村の子どもたちと遊び、時には大人の農作業を手伝う頼もしい存在であった。ある日、村に見知らぬ旅人が訪れ、ポン太に近づいた。旅人は「この馬は特別だ。もし、ポン太が甘い物を食べれば、他の馬も皆、甘い物を食べたくなるだろう」と耳打ちした。

旅人の言葉を信じた村人たちは、ポン太に甘いお菓子を与え始めた。初めは皆で楽しく見守っていたが、次第にポン太はお菓子ばかり食べるようになった。しかし、ポン太が甘い物を食べる姿を見た他の馬たちも、口を揃えて「俺たちも甘い物が欲しい!」と騒ぎ始めた。さあ大変、村中の馬が甘さにのめり込み、その結果、誰もまともに農作業ができなくなった。

そんな騒動の中、村の長老が立ち上がった。「甘い物は体に良くない!ポン太の行動を見てみろ!彼は他の馬たちを狂わせてしまった」と訴えた。村人たちもようやく気づき、ポン太にお菓子を与えるのをやめることにした。しかし、すでに馬たちは甘い物に夢中になっていた。その影響は、たちまち村全体へ広がり、果物や野菜の農作物も甘いものを求めるようになってしまった。

結局、ポン太はまた元の姿に戻ったが、村は甘さに染まり、苦味を忘れてしまった。村人たちは、ポン太の行動を反省しなくてはならなかった。「一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う」ということわざを、身をもって感じた一連の出来事だった。そして、長老はこう言った。「私たちは一人の行動を軽視してはいけない。全体にどんな影響を及ぼすのか、常に考えなければならないのだ」。村人たちは、その教訓を心に刻み、以後は意識して行動することを誓ったのであった。


関連


寓話

物語

関連

© 2025 新解釈物語 | All Rights Reserved.