あらすじ
一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う
ある小さな村に、元気でおしゃべりな犬のポチが住んでいました。ポチは、いつも毎日村人たちに自慢の飼い主、犬好きの太郎さんのことを話していました。太郎さんは毎晩、ポチのために骨付き肉を焼いてくれるのだと、自慢げに吠え続けたのです。
しかし、ある日、ポチは疲れ果てて寝てしまいました。すると、村の意地悪なニワトリのチビが、ポチの話を聞いて、自分の仲間たちに嘘を吹き込み始めました。「ポチが言ってたけど、太郎さんは実は犬を使ったゆう名の料理を作る名人なんだって!」と、チビは誇張して言いふらしました。
村の犬たちは、それを聞いて大興奮!「本当に?じゃあ、太郎さんの料理を食べられるチャンスがあるかもしれない!」と、一匹の犬が叫ぶと、一斉に犬たちが太郎さんの家に走り出しました。ポチが寝ている間に、すでに村中に噂は広がり、次第に犬たちが集まり始めました。
結局、太郎さんは自分の前に集まる犬たちを見て、驚きつつも彼らに特製の骨を振る舞うことにしました。犬たちは嬉しそうに食べ、ポチだけが寝ていることを知らずに、美味しい肉を楽しんでいました。そしてその日以降、ポチは自分の話がどんなに広がったかを知り、虫の知らせのようなあわてた様子で起き上がって周りを見渡し、みんなが絵に描いたような幸せな姿に笑っていました。














