あらすじ
行きがけの駄賃
昔々、ある小さな村に太郎という男が住んでいました。彼は非常にずる賢く、何かと自分の利益を優先して行動することで知られていました。ある日、村の集会で村人たちが話し合っていると、太郎は「皆さん、私が村の外から水を運んでくる代わりに、少しばかり私の分の水も持ってきてもいいですか?」と提案しました。村人たちは太郎の提案に応じ、彼はついでに自分の水を汲むことになりました。
太郎は水を汲むついでに、村で少しずつ貯めていた貴重な水を持ち帰り、密かに自分の池に注ぎ込みました。村人たちは彼が運んできた水に感謝し、太郎も無事に水を得ることができたのですが、彼の行動には気づく者はいませんでした。しかし、その日から村の水源はだんだんと枯れ始め、村人たちの生活は一変しました。皆が心配している中、太郎は「私の水は少ないですが、村のために頑張ります」と嘘をつき、さらに水を他の村から補充するために工面することになりました。
ところが、太郎は自分の水源を確保し続けるために、他の村人たちとは別に水源の確保の義務を軽んじ、ますます独占していきました。村人たちは次第に不満を抱え、太郎のいないところで彼の行動を批判するようになりました。太郎はその様子を見て心の中でほくそ笑み、「抱えきれない重荷」を他の村人に押し付けて、自分だけが得をするという姿勢を貫いていました。
しかし、その結果、太郎の行動が村全体の水問題を悪化させてしまい、後には太郎自身が困ることになりました。あまりにも自分の利益を優先したため、他の村人たちからも信頼を失い、村からも追い出されることになったのです。結局、太郎は「行きがけの駄賃」で手に入れたものが、自らの足を引っ張り、何も得られなかったという風刺的な教訓を得ることとなりました。














