義理と褌欠かされぬ
ぎりとふんどしかかされぬ

意味

2024/10/5(土)

男が褌を常に身につけているように、義理を欠いてはならないということ。

あらすじ

義理と褌欠かされぬ

むかしむかし、ある小さな村に「義理者」と呼ばれる男が住んでいました。彼は人々の頼みを決して断らず、義理を重んじるあまり、自分の都合を犠牲にしてまで誰かのために尽くしていました。しかし、そんな彼の行動は、次第に周囲の人々にとって当然のこととなり、彼自身は疲れ果ててしまいました。

ある日、村に新しくやってきた商人がいました。商人は「義理者」から楽な労働を強要されることになり、「義理者」の心情を理解することなく、彼に頼み事を重ねていきました。義理者は断れず、ますます忙しさに追われ、日々に追い回される生活を送ることとなります。村の人々は、義理者がいつも犠牲になっていることに気づきながらも、感謝の言葉一つも口にせず、商人の言いなりになっていました。

ある晩、村の集会が開かれました。義理者は、自分がどれだけ義理を重んじているかを熱心に語り始めましたが、村人たちは眠そうな目をしていました。すると、商人が立ち上がり、「どうせ義理者は何でも引き受けるんだから、私にとってなんの痛痒もない」と笑い飛ばしたのです。その声が村中に響くと、村人たちは一斉に笑い、義理者の心は深く傷つきました。

その時、義理者は思い知らされました。「義理」とは時には重荷になり、自分を犠牲にするものではないのだと。彼は次の日から、義理を大切にしつつも、自分自身の時間と心を守ることを始めました。村の人々も彼の変化を見て、次第に義理の本当の意味を考えるようになりました。義理を欠かさぬのは当然ですが、時には自分を第一に考えることも大事なのだと、村は少しずつ変わっていったのでした。


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