糠味噌が腐る
ぬかみそがくさる

意味

2024/10/5(土)

その声を浴びると糠味噌でさえ腐ってしまいそうだということで、調子外れの歌や声の悪さをけなす時に使うことば。

あらすじ

糠味噌と音楽の祭り

ある村に、音楽が大好きな糠味噌職人のおじいさんがいました。彼は毎年、村のお祭りで自慢の糠味噌を広めるために、特別な歌を歌うことにしていました。この歌は、彼の糠味噌がいかに美味しく、格別であるかを称賛する内容でした。しかし、残念なことにその歌声は、村で一番音程が外れていたのです。

村の人々は、毎年おじいさんの歌が始まるとこっそりと笑い合っていました。「糠味噌が腐る」とはまさに彼のことだと、顔を見合わせながら思っていたのです。しかし、おじいさんはそのことに気が付かず、毎年嬉々として歌い続けていました。村人たちの心には、彼の純粋な思いへの感謝と、少しばかりのいたずら心が同居していたのです。

ある年のこと、祭りの日におじいさんがいつも通り歌おうとすると、若い男女が大声で「もっと良い歌を歌おうよ!」と叫びました。村人たちは一瞬驚きましたが、すぐに「そうだそうだ!」と賛同し、アレンジされた楽器と共に賑やかな音楽を始めました。糠味噌職人のおじいさんは、その音楽にすっかり感化され、即興で歌うことにしました。今までの恥ずかしさも忘れ、自由に声を響かせたのです。

すると不思議なことに、おじいさんの声はいつの間にか美しいハーモニーを奏で始めました。「糠味噌が腐るどころか、今夜は最高の味だ!」と村人たちは大笑い。おじいさんも自らの変化に驚きながら、村全体が一つになって楽しむ中で、誰もが笑顔になりました。こうして、その年のお祭りは例年にない賑わいを見せ、村の人々はおじいさんの素晴らしい音楽に心を打たれたのでした。


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