櫓も櫂も立たぬ
ろもかいもたたぬ

意味

2024/10/5(土)

櫓や櫂を使ったところで船を進めるのに役立たないということで、どうにもしようがない、手段がまったくない状態のたとえ。

あらすじ

不思議な船の旅

昔々、静かな湖のほとりに、小さな村がありました。この村には、特別な船が存在しました。その船は、魔法の力を秘めており、一度でも乗った者は、どんな遠い場所でも瞬時に移動できると噂されていました。しかし、その船には一つの条件がありました。それは、「櫓も櫂も立たぬ」という呪いにかかっているため、誰もその船を進めることができないということでした。

村の若者、タケルは、冒険心にあふれた少年でした。ある日、彼はこの船を見つけ、どうしても乗ってみたいと思いました。「僕がこの船を動かす方法を見つける!」と心に決めて、船の周りを何度も歩き回りました。しかし、何を試しても、櫓を漕いでも、船は一向に進む気配を見せませんでした。村人たちはあきらめて帰るように促しましたが、タケルはあきらめませんでした。

タケルが思いついたのは、村の古い伝説でした。「大いなる力を求める者は、真の心を持たねばならぬ」と語り継がれていました。彼は、村の人々や自然への感謝の気持ちを忘れずに、様々な試練を乗り越えました。ある晩、湖のほとりに座り、心を静めていると、ふと強い風が吹き抜け、月の光が湖の水面を照らしました。その瞬間、船が微かに震え、彼の心の中に温かい感情が広がりました。

タケルは、その瞬間に悟りました。物理的な手段ではなく、自分の心の力で船を動かす必要があるということを。彼は心からその湖と船を愛し、自分の夢を語り始めました。すると、船はゆっくりと進み始め、彼を知らない世界へと導いてくれました。タケルは、単なる冒険を越えて、愛の力が大いなる困難を克服する鍵であることを学びました。こうして彼の不思議な船の旅は始まったのです。


関連


寓話

物語

関連

© 2025 新解釈物語 | All Rights Reserved.