絵に描いた餅
えにかいたもち

意味

2024/10/5(土)

絵に描かれた餅は、どんなにおいしそうに描けていても食べることはできない。そのことから、実際の役に立たないことのたとえ。また、実物でなけれは値打ちがないというたとえにもいう。

あらすじ

絵に描いた餅の奇跡

昔々、ある小さな村に「餅屋の文太」という男が住んでいました。文太は、絵を描くのが得意で、村一番の美味しい餅を作ることで知られていました。しかし、彼にはちょっとした秘密がありました。それは、実際には餅を作る技術がまったくないということでした。文太は毎日、美味しそうな餅を絵に描き、村人たちにその絵を売っていたのです。

ある日、村に旅人がやってきて、文太の絵を見て驚きました。「こんなに美味しそうな餅があるなら、ぜひ食べてみたい!」と言う旅人に、文太は「どうぞ、絵の中の餅を味わってください」と、不敵な笑みを浮かべました。旅人は、絵を指さし、舌をペロリと出してみましたが、やはり餅は食べられません。文太は焦りを隠しきれず、どうにかして旅人を満足させないと考えました。

そこで文太は、次の策を思いつきました。「もしこの絵を見ながら、ポジティブな気持ちで餅を想像すると、心の中でそれを味わうことができるかもしれません!」と思い切って言い放ちました。旅人はその考えに不安を覚えながらも、文太が語る餅の魅力に引き込まれていきました。文太は、絵の餅が如何に美味しいかを詳しく語り始め、まるでその場に本物の餅があるかのような雰囲気を作り上げました。

村の他の住人も集まってきて、文太の魅力的なイラストと語りを聞きながら、心の中で餅を味わっていました。文太は自分の絵の力に驚き、村人たちが思わず笑顔になっている姿を見て嬉しさを感じました。その日以降、文太はただの絵描きでなく、心の餅を食べるマジシャンとして村中に知られるようになり、「絵に描いた餅」が実際の食べ物以上の価値を持つことを証明したのでした。


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