あらすじ
謗れば影差す
ある村に、イサムという若者がいました。彼は村で一番の噂好きで、いつも誰かの悪口を言っては楽しんでいました。彼は仲間たちと集まると、見知らぬ人や村の人たちのことを大声で愚弄しては、みんなを笑わせていました。それが彼の日常になっていたのです。
ある日、イサムは村の広場で、村一番の力持ちで知られるトシを指さして言いました。「あいつの腕力はでっかいけど、頭は豆腐みたいに柔らかいんだ!どうせ出てくるのは力技だけ!」と、みんなの前で笑い飛ばしました。すると、その瞬間、トシが背後から現れたのです。イサムは驚愕し、言葉を詰まらせました。
トシはイサムの言葉を聞いて、ニヤリと笑いました。「おいイサム、君は噂話が大好きなんだな。少しユーモアに富んだ話をしてやろう」と、トシは自分の力を見せつけるために、周りにあった大きな石を持ち上げ、おもちゃのように投げ飛ばしました。村人たちは大盛り上がり。
その後、イサムはトシの力を目の当たりにし、自分の軽薄な言動を反省しました。彼はもう悪口を言うのをやめ、村人たちの良いところを見つけて褒めることにしました。すると、村の雰囲気も明るくなり、 イサムも友達が増え、愉快な日々を送るようになりました。そして、彼は「謗れば影差す」ということわざの意味を深く実感したのでした。

