中流に船を失えば一瓢も千金
ちゅうりゅうにふねをうしなえばいっぴょうもせんきん

意味

2024/10/5(土)

流れの真ん中で船を失ったときには、たとえひょうたん一つでも貴重な浮き袋の代用となるという意味。場合によっては、つまらないものでも非常な価値があるというたとえ。

あらすじ

失われた船とひょうたんの冒険

ある日、川沿いの小さな村に住む漁師の雅樹は、大きな漁船を持っていた。彼は毎日川に出て魚を捕り、村の人々に新鮮な魚を提供していた。しかしある晩、豪雨が降り、川の流れが急激に増水してしまった。雅樹は漁船を川に出したものの、強い流れに巻き込まれ、気がつくと船は流されてしまった。

船を失った雅樹はどうしたらよいか悩んだ。びしょ濡れのままで岸に戻ることもままならず、彼に残されたのはひょうたん一つだけだった。しかし、ひょうたんは雅樹の幼なじみの女の子が昔に教えてくれた、浮き道具としての使い方を思い出させた。流れに飲まれそうな彼は、そのひょうたんを使って浮かぶことに決めた。

ひょうたんを胸に抱え、雅樹はそのまま川を漂っていくことにした。不安に押しつぶされそうになりながらも、彼はひょうたんのおかげでどうにか岸にたどり着くことができた。驚いた村の人々は、ひょうたん一つで船を失った雅樹が無事に戻ってきたことに感心した。そして、彼の帰還を喜んで祝った。

雅樹はひょうたんの偉大さを村の人々に語り、彼らの笑いを誘った。「中流に船を失えば一瓢も千金」とはまさにこのことだと彼は感じた。ひょうたん一つであっても、逆境から自分自身を救う力があることを知った雅樹は、その後も日々の漁に励みながら、ひょうたんを大切にし続けることにした。そして村の人々も、日常の中に潜む小さな幸運に気付くようになったのだった。


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