頭巾を見せて頬冠り
ずきんをみせてほおかむり

意味

2024/10/5(土)

頭巾をかぶって品よく見せているが、実際は顔を隠すのが目的の頬冠りであるの意で、見かけはよいが内情は苦しいことのたとえ。

あらすじ

頭巾を見せて頬冠り

ある町にはとても美しい頭巾をかぶった女が住んでいた。彼女の名はマリナ。この頭巾は町の誰もが羨む品のあるもので、彼女の美しさをさらに引き立てていた。ところが、実際はその下に隠された顔は、誰もが恐れるような表情だった。というのも、彼女は町の噂屋であり、他人の秘密を暴露することを生業としていたのだ。

マリナは毎日のように町を歩き回り、頭巾を被っては優雅に振る舞っていた。しかし、彼女の心には常に悪意が潜んでいた。彼女は人々の後ろで笑い、特に富豪たちの秘密を引き出すことに快感を覚えていた。商人の隠れた借金や、貴族の不倫の噂を耳にすると、彼女の目は輝いた。彼女の頭巾は、彼女の優雅さを保ちながら、実際にはその下に何が隠れているかを誰も知らなかった。

ある日、マリナは町の大きなパーティーに招待された。彼女は華やかな頭巾をかぶり、周囲の注目を集めることに満足していた。しかし、場の雰囲気が一変したのは、彼女が富豪に関する秘密を暴露しようとした瞬間だった。周りの人々は彼女の冷酷な意図に気づき、次第に不快感を示し始める。彼女は皆の視線を感じながら、まさに自らが作り上げたその虚飾に巻き込まれてしまったのだ。

結局、マリナはその場で笑い者になり、頭巾さえも奪われてしまった。彼女の惨めな姿は、誰もが知ることとなり、町の話題に花を咲かせた。今や彼女は、「頭巾を見せて頬冠り」がどれほど虚しいものかを思い知った。彼女がかつて誇っていた美しさは、ただの見せかけでしかなかったのだ。皮肉にも、彼女の本当の顔が見られることになった瞬間、彼女は本来の自分を隠し通すことができなくなってしまった。


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