あらすじ
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
ある日、小さな村に住む若者、勇太は大きな川で泳ぐことが好きでした。彼は水の遊びが大好きでしたが、村の人々からは「流れに身を任せるなんて危険だ」といつも警告されていました。ある夏の日、勇太は仲間たちと川で遊んでいる最中に、急な豪雨が降り始めました。川の水はたちまち激しく流れ、空は暗くなっていきました。
仲間たちはパニックになり、「逃げろ!」と叫びましたが、勇太は流れに逆らって岸へと泳いで行こうとしました。すると、流れは彼を飲み込み、どんどん深みへと引き込んでしまったのです。「ああ、どうしよう!」と勇太は思いましたが、もがけばもがくほど、体は沈んでいくのを感じました。
そのとき、思い出したのは村の人々が教えてくれたことわざ。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」だ。勇太は決心しました。「もう流れに逆らうのはやめよう!」と心の中で叫び、体をリラックスさせて流れに任せることにしたのです。すると、不思議なことに流れは彼を穏やかに浮かせ、少しずつ浅瀬の方向へ導いてくれました。
やがて、勇太は岸にたどり着き、無事に仲間たちと再会しました。彼は驚きと感謝の気持ちでいっぱいでした。「流れに身を任せることで、助かることができたんだ!」と勇太は声を上げました。仲間たちは彼の成長を称え、以後はお互いに助け合う大切さを学びました。この出来事を通じて、勇太はただ泳ぐだけでなく、流れに逆らわない智慧も身に付けたのでした。

