あらすじ
蚤の小便蚊の涙
昔々、ある小さな村に住む虫たちの間で、つまらないことで争いが起こりました。その争いは「うちの水滴が一番小さいか、蚤の小便が一番小さいか」というものでした。虫たちはそれぞれの水滴を自慢し合い、さまざまな競争を繰り広げていました。
ある日、村の智者である年老いたカメが出てきて言いました。「こんなことで争うのは愚かなことだ。どちらも小さなものではないか。どうせ、蚤の小便も蚊の涙も、たいしたことはない」と。虫たちは耳を傾けましたが、カメの言葉は彼らの心には響きませんでした。
そんなとき、ひとりの勇敢なアリが立ち上がり、カメの言葉を思い出しました。「そうだ、私たちが争っているのは、結局は小さなことだ。お互いに協力して大きなことを成し遂げた方が、幸せになれるに違いない」と提案しました。虫たちは賛同し、競争をやめて連携することに決めました。
その後、虫たちは力を合わせて、美しい花壇を作り上げました。そこには色とりどりの花々が咲き乱れ、村は賑やかになりました。この経験から彼らは、「小さなことに目を向けるのではなく、大きな目標を持つことが大切だ」と学びました。そして、蚤の小便や蚊の涙のような、笑ってしまうような小さなことに心を砕くことは、もう二度としなかったのです。
