水中に火を求む
すいちゅうにひをもとむ

意味

2024/10/5(土)

無い物ねだりをすること。

あらすじ

水中に火を求む

昔々、ある小さな村に、奇妙なおじいさんが住んでいました。彼の名前は田中。ただのおじいさんではなく、彼は火に対して異常なほどの情熱を持っていました。田中は毎日、小川で水遊びをしながら「いつか水の中に火を見つけるんだ!」と声高に叫んでいました。村人たちは彼のことを笑い、無い物ねだりをするおじいさんとして知られていました。

ある日、田中はふとひらめきました。「もしかしたら、私が水中に火を集められる方法を見つけるかもしれない。」そう考えた彼は、古い本を引っ張り出し、伝説の魔法のヒーローについて調べ始めました。その本には、水中に火を呼び寄せる秘儀が記されているという話がありましたが、肝心の儀式は非常に難解で、成功した者はいないと書かれていました。

それにもかかわらず、田中は運命を信じ、村の人々に秘密の儀式を手伝ってもらうことにしました。彼は村人たちを集めては、様々な道具を持ち寄り、実験を繰り返しました。彼らは時には大きな流木を使い、時には逆さまの鍋を水の中に放り込み、火を起こそうとしました。しかし、結果はいつも水しぶきと大笑いだけでした。

やがて、村人たちは田中の独特な探求心に感化され、彼の姿を見て「このおじいさんには、火を水中に見つけることなどできない」と思いながらも、少しずつ彼に心を開きました。そして、田中が全力で取り組む姿勢は、村全体に楽しさや友情の大切さを広めていったのです。すると彼の言う「水中に火を求む」ということわざは、無い物ねだりの象徴ではなく、夢を追い求める勇気の代名詞へと変わっていったのでした。


関連


寓話

物語

関連

© 2025 新解釈物語 | All Rights Reserved.