あらすじ
論より証拠の村
昔々、山に囲まれた小さな村がありました。この村は「証拠村」と呼ばれ、人々は議論することが大好きでした。村人たちは全ての事柄について話し合い、意見の対立が絶えませんでした。ある日、村の広場に新しい真実を発見したという若者、トモが現れました。
トモは自分が見つけた不思議な石について村人たちに話しました。「この石は、触れると願いごとが叶うんだ!」彼の言葉を信じた村人たちは、それぞれの願いごとを口にしました。すると、トモはこの石を触れさせてみせました。しかし、実際に石に触れても、何も起こりません。村の議論は白熱し、「石が本物かどうか」を巡って議論が続きました。
その時、村の一番の懐疑主義者であるオサムが立ち上がり言いました。「議論するだけでは何も分からない!実際に証拠を示せばいいじゃないか!」そこで村人たちは、誰が本当に願いを叶えたいのかを決める大会を開くことにしました。トモは石が本物であることを証明するために、自らの願いごとを試すことに決めました。
大会の日、トモは大勢の村人たちの前で石に触れ、自分の願いを口にしました。「村がいつまでも幸せでありますように」。すると、なんと空から光が降り注ぎ、村は祝福されました。村人たちは驚き、「これが証拠だ!」と叫び、トモの言葉が真実であることを認めました。こうして「論より証拠」の教えを胸に、村人たちは今でもトモの石を大切にし、議論よりも実行を重んじるようになったのです。

